小野川温泉の「小野」は、小野小町に由来しています。
出羽国にいた父を慕い京都より旅立った小野小町が病に倒れ、温泉につかったとの開湯伝説があります。
絶世の美女といわれた小町でしたが、病となり川面に顔を映すと鬼のような顔になっていました。
「吾妻川 岸の流れに立ち寄れば いつしか映る鬼の面影」
その時から、吾妻川は鬼面川(おものがわ)と呼ばれるようになりました。
小野小町は温泉を発見し温泉につかり病を直しました。
また、天正17(1589)年に伊達政宗が23歳の時に落馬で負ったケガを湯治した記録があり、
政宗の父の伊達輝宗も、定宿を持っていました。
〇 小野小町居所跡/開山開湯の碑
〇 小町の足湯
〇 尼湯共同浴場
〇 霊泉峰の薬師「飲泉所」
〇 滝湯共同浴場
〇 片葉の葦の足湯
〇 霊泉小野小町「足湯・飲泉所」
〇 河鹿荘
〇 河鹿荘足湯・霊泉聖坊(飲泉処)(休止)
小町山にある甲子大黒天本山の境内に「小野小町居所跡/開山開湯の碑」があります。
小野小町居所跡があるとは、意外でした。
※2021年秋に「露天風呂 小町の湯」は閉鎖となり、足湯となりました。
以下は入浴施設「露天風呂 小町の湯」として営業していた時の記録です。
小野川温泉街より大樽川を渡ると川沿いに露天風呂(現在は足湯)があります。
入浴料200円。加水なく熱いです。
ロケーション良いのに塀に囲まれて圧迫感がありもったいないです。
尼湯は、小野小町が発見した場所との伝えがあります。
共同湯は尼湯と滝湯があり両方入湯しました。
近くの「つるや商店」か酒屋「山川屋商店」(隣は室町時代に小野川温泉で最初に創業したと言われている扇屋旅館)で入浴券を購入します。
源泉名「協組4号源泉、協組5号源泉」
湯口は熱いのと冷たいのを投入。
影響を与える事項には協組4号に加水表示。
浴感は露天風呂小町の湯が熱いけど一番良かったです。
尼湯と旧滝湯の温泉枡は、両方ともラジウム玉子できるほど熱いので、
協組4号源泉+加水の従来どおりの湯づかいかな、それとも分析書通りで5号を加水代わりしているのかな。
よくわかりません。
〇尼湯温泉枡 米沢市小野川町2472 尼湯横
尼湯前に、飲泉所「霊泉峰の薬師」があります。熱いです。
(説明板)
「飲泉のすすめ
小野川の温泉水には、多くのミネラルがイオン化され含まれ、また病気の主原因と言われる活性酸素を取り除くマイナスイオンが膨大に含まれています。
効能:飲むと胃の粘膜の血液量が増え、痛風・糖尿病・リュウマチ性疾患・慢性肝・血圧降下・循環器障害改善等に効果があります。
飲用法:一日にコップ一杯程度を一〜二回食前一時間ないし空腹時に、ゆっくりと飲んでください。夕食時や就寝前の飲用は避けてください。
※注:小学生未満の飲用は避けてください。
小野川源泉協同組合」
〇浜田廣介歌碑
飲泉所右手に「浜田廣介歌碑」があります。
「旅の芭蕉さま 世が二度あらば ござれ小野川 湯の宿に
廣介」
旧滝湯共同浴場は、2014年12月31日に閉館し、解体更地となりました。
場所を変えて、新滝湯共同浴場が2015年1月1日にオープンしました。
画像は解体された滝湯共同浴場
<滝湯温泉枡> 米沢市小野川町2437-5旧滝湯前
旧滝湯は更地となりましたが、「ラジウム温泉玉子」が作れる桝が残っています。
小野小町が立ち寄った時に生えていた葦に、着物の裾が触れ葉が散って以来、
川辺の葦はみな片葉になるとの伝えがあります。
「直江兼続」「前田慶次」の顔ハメパネルがあります(現在は撤去されて郵便ポストが設置されています)。
(説明板)
「足湯の効果
小野川温泉は、ミネラルやマイナスイオンが多く含まれており浸透性が高い為、有効成分が深部まで吸収され保湿や新陳代謝を高め老廃物や余分な皮脂を除去し活性化し肌を活き活きと美しくする効果があります。さらに足は「第二の心臓」と言われ、温める事により全身の血行を良くし入浴と同じ効果が得られ、肩こり・腰痛・リュウマチ等にも効果があります。
また、足湯周辺にはお湯からマイナスイオンが多く発生しており相乗効果が期待できます。
小野川源泉協同組合」
足湯・飲泉所「霊泉小野小町」です。
入浴回数券を販売しており、日帰りも積極的に受け入れています。
日帰りは、男性は内湯のみの「あさみどり」の時間帯で、女性は露天風呂もある「せせらぎ」の時間帯です。
HPを見ると、現在は逆となっています。男女入れ替えの頻度は不明です。
協組4号源泉に協組5号源泉を混合して温度調整している掲示がありました。
2008年12月から新源泉の協組5号源泉が供給開始され、
4号源泉(約80度)に新しい5号源泉(約40度)をブレンドすることにより加水をなくしています。
内湯だけで少々残念でしたが、充分満足できました。
〇河鹿荘足湯・霊泉聖坊(飲泉処) 河鹿荘手前 米沢市小野川町2014-1
温泉利用の注意(飲用)は、協組4号源泉の掲示です。
2023年に休止となったようです。