○ 温泉
・ゆの宿 和どう
・大滝温泉・三峰神の湯
温泉スタンド
・大滝温泉 遊湯館
・梵の湯
・千鹿谷鉱泉(閉館)
・かおる鉱泉
・三峯神社興雲閣
○ 歴史スポット
・和銅採掘露天掘跡/日本通貨発祥の地
・金田一春彦詩碑
・千鹿谷神社
・三十槌の氷柱
・合角ダム/西秩父桃湖 別頁
○ 食事 別頁
フロントは3階、2階へ降りて浴室へ。
源泉名「和銅鉱泉」
和銅沢の上流に和銅露天掘り跡があります。
(説明板)
「和銅露天掘り跡
目の前の急斜面を蛇行する見学道を登れば、千三百年の往時の面影を残す和銅露天掘り跡を間近に見ることができます。
地質学上では「出牛ー黒谷断層」と言われますが、造山活動による基盤の秩父中古成層と、堆積による第三紀層の断層の露頭に噴出、凝結した自然銅が和銅(ニキアカガネ)と呼ばれたのです。
新編武蔵風土記稿(文政十一年・一八二八年)に土地の人の言い伝えとして、「銅山の様子」を『東に向かって急坂の小道を八、九町(一キロ弱)も曲がりくねりしてよじ登ると頂上に出る。大岩がにょきにょきそびえ立っている。その色は銅色(赤黒く光沢のある色、つまりあかがねいろ)がかっている。大昔、掘り進んだというところは平たい大岩の山を南北に掘り尽くして中断したので、大岩が東西に向き合ってそびえ立っている。
中断したところを今は和銅沢と呼んでいる。』と書いてありますが、今ここの岩盤上に立てばまざまざとその風景が甦ります。
秩父市 秩父市和銅保勝会」
大滝温泉 遊湯館を通り過ぎ、T字路を右折すると右手に温泉スタンドがあります。
T字路を左折すると三十槌の氷柱です。
「まむしに注意」の看板に仰天、田舎です。
源泉名「大滝温泉 三峰神の湯」加温、循環ろ過、塩素・紫外線消毒
塩からくヌルヌルの思いのほか良い湯です。
館内のつくりが、ちぐはぐな面はあります。
道の駅「大滝温泉」に金田一春彦氏の詩碑があります。
日本三大峠の一つとして「日本書紀」にも歌われた雁坂峠を金田一春彦氏が詠んだ歌を記したものです。
裏面の解説によると、雁坂トンネル開通に当り平成十年十月三日の建立で、さし絵は珠江夫人によるものです。
(碑文)
「雁坂峠
一 秩父往還 ぶなの木林
石坂登れば 雁坂峠
甲斐の平野は 眼下に開け
富士は大きく 正面に
二 日本武尊も 岩根を伝い
日には十日の 雁坂峠
三峰詣での 信徒の群も
繭を葛籠の 女子衆も
三 旅人泣かせの 八里の道も
今は昔の 雁坂トンネル
大滝の湯から 川浦の湯へ
夢の通い路 小半時
金田一春彦」
「郷路館 春彦書」
食事処「郷路館」の名称は金田一春彦氏が命名されています。
郷路館の看板は金田一春彦氏の自筆です。
〇凡の湯(別館) 秩父市大字小柱字川端326-2 0494-62-0662
→スパ・ドッグズラン秩父(犬用温泉施設)
日帰りが2つあってもしょうがないとのことで、旧館のほうは湯治場にするとのことでしたが、
2013年5月休業し、その後、スパ・ドッグズラン秩父(犬用温泉施設)となりました。
源泉名「秩父川端温泉 梵の湯(1号井戸)」ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
源泉名「秩父川端温泉 凡の湯(2号井戸)」ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
日帰り施設だった時の記録
※解体更地となり、記念碑「秩父七湯 千鹿谷鉱泉温泉跡地」(令和五年(二〇二三)十一月)が建っています。
<解体>
2020年9月1日解体。解体前に、7/13(月)〜8/22(土)8:00-19:00、風呂開放とのことで行ってきました。
千鹿谷鉱泉の歴史は古く、2020年7月で452年目です。
<千鹿谷林道>
県道71号沿の今井菓子店の脇から林道の起点、千鹿谷線に入ります。
錆だらけの「秩父七湯温泉郷 旅館千鹿谷温泉」の看板が出ています。
1kmほど進むと、左手に千鹿谷鉱泉があります。右手に看板が出ています。
<旅館千鹿谷鉱泉>
庭はそれなりに手入れされている感があります。
玄関に「お客様 各位」の貼り紙。内容は、休館と数年後再開のお知らせが掲示されています。
<玄関>
スリッパの横に「お知らせ」と「記帳」。
小銭千円分を用意して、左手の引き出しに入浴料700円を入れました。
残り300円でタオルを買おうと思いましたが、売り切れでした。
昭和時代へタイムスリップです。
短冊の句が気になりました。
秩父電鉄の車内広告に惹かれます。
<歴史の里千鹿谷 平成2年10月吉日 坂本新三書>
<千鹿谷鉱泉の歴史>
日尾城主の療養湯として開かれた千鹿谷鉱泉の歴史は古く、永禄12(1569)年7月、日尾城主・諏訪部遠江守定勝の隠し湯として開かれ、
寛政10(1798)年6月、岩鼻代官所・榊原小兵衛によって官許されました。
(「秩父千鹿谷郷ひなた村」→「千鹿谷鉱泉」を参照しました。)
「瀬音の森」→「山里の記憶239 千鹿谷鉱泉:坂本春子さん」にも詳細が記されています。
<秩父事件>
千鹿谷鉱泉は秩父事件の現場でもあり、明治17年9月27日、秩父困民党の千鹿谷鉱泉会議の場所です。
参加者は井上伝蔵、落合寅市、高岸善吉、大野福次郎で、蜂起による解決を決めた場所です。
秩父事件のチラシと井上伝蔵の来歴チラシが置いてあり、これを撮影しました。
<洗面所/脱衣所>
<浴室>
源泉蛇口はプッシュ式、押してみたら激しい勢いで出てあせりました。
カランや洗面所も源泉使用。
カランからの源泉を頭からかぶると硫黄臭に包まれました。
浴槽は硫黄臭はしませんが、ぬるすべの良い湯でした。
<源泉>
<館内>
要望が多く、2020年8月27日をもって、風呂開放終了に延長。9月1日から解体開始です。
8月22日に最後の訪問をしてきました。
ボイラー停止と、貯湯タンクが空のようで源泉カランからは源泉が出ませんでした。
人が多いと湯の鮮度が全く違いますね。ぬるすべ感なし、硫黄臭なし。
鮮度良い時に入っておいてよかった。
秩父市上吉田の千鹿谷地区は、通称「ひなた村」。
集落へ向かう路傍には古い石塔群があったりします。
千鹿谷集落から小道を徒歩で登っていくと、山の頂上に千鹿谷神社があります。
集落と反対側からもルートがあり、神社手前には、巳待供養塔と安政2年銘の石碑があります。
<参道>
最後は急な階段の参道です。狛犬はいません、かわりに石仏が2基。
<境内/本殿>
古い燈籠は、寛政11年銘です。
<境内社>
木造や石造の小祠が複数あります。
営業はしていますが、日帰り入浴は止めているので、確認だけしました。
埼玉県内最高地点の温泉です。
浴室は3階。男湯は「洗心」女湯は「長寿」。
脱衣所にはお札が張られています。
源泉名「大滝温泉三峯神の湯」。
影響を与える事項は「加温、循環ろ過、塩素」。ローリーですから。
湯口の上には、祠があります。
宗教法人等が運営する温泉でこれまで入浴したのは、
栃木だと、日光湯元温泉寺、日光東照宮晃陽苑、日光オリーブの里、甦みの湯、御宝前の湯
日光東照宮晃陽苑は日帰り入浴はやめており、日光オリーブの里は一般入浴できません。
甦みの湯は閉館。御宝前の湯は野湯で行くのが大変。
宗教法人ではありませんが、検索するとピラミッド温泉がヒットします。インパクト強いですからね。
山形だと、御宝前の湯は語ってはいけないので。
秩父市大滝の三十槌の氷柱(みそつちのつらら)を見学。
本日の状況「約3分」。