鴨川温泉「なぎさの湯」は、2003(平成15)年に開発されました。
金山ダムの北西に1.5kmほど奥に入ったところに自噴する鉱泉を
13m上までポンプアップして2個のタンクに貯湯。
貯湯槽から10km離れた旅館・ホテルへ2t車でローリー運搬しています。
「広報かもがわ」(2003年1月15日)に、計画概要が記載されています。
かもがわナビには「鴨川温泉なぎさの湯 湯元」が画像入りで紹介されています。
加水されていない源泉の素性を知りたくなり、源泉地探索へ。
バス停金山ダム → 金山隧道 → 船石隧道 → 四阿 → 船代橋 → 駐車ご注意下さい 大型車車両が通ります
使用廃止のトイレ → 玉滝大僧正頌徳碑 → 斧落隧道 → 炭焼き小屋 → ダム湖への階段 → 第2隧道
(目的地) なぎさの湯貯湯タンク → 「なぎさの湯」源泉地
砂利道から先は荒道 → 山神社 → 第3隧道 → 第4隧道
濃溝温泉で入浴後、鴨川有料道路を進みます。
鴨川有料道路の途中から左手の金山ダム方面への道を進みます。
バス停金山ダムの脇から金山ダムへの細道を進みます。
バス停に道なりに先の右手の「打墨庵 加瀬」は車がいっぱい。
鴨川国際射撃場から「パンっパンっ」と銃声が響いてきます。
<金山城趾>
金山隧道(昭和33(1958)年)手前は二股路となっており、二股路に金山城趾の石碑と指標があります。
左に行くと金山城趾なので、右の金山隧道を進みます。
隧道には蛍光灯の明かりがあります(出口から撮った画像)。
船石隧道の手前に「タンク」があります。隧道からパイプが延びてきています。
これは簡易水道?「なぎさの湯」関連?
船石隧道には蛍光灯の明かりがあります。
舟石隧道を出ると、すぐ左手に四阿があります。2台駐車スペースあり。
1台駐車中で、残りのスペースに車をとめて、ここからは歩きます。
右手に廃墟のトイレ(google street viewで確認すると、すでに撤去されています)。こちら側にも2台ほど駐車中。
道路右側に「金山ダム操作室」がありましたが、google
street viewで確認すると、すでに撤去されています。
(説明板)
「金山ダムと金山城跡
このダムは、金山川をせき止めて造ったアースダムで昭和27年より約14年の歳月をかけて完成し592haの耕地に用水を供給している。(堤高28.281m、堤長110m、総貯水量180万t)水面に映える緑は美しい景観を呈し、春の桜とともに、鴨川市の観光名所となっている。ここには、鎌倉時代に栄えた当地の豪族、東條氏の居城(金山城)跡があり、歴史的ロマンのただよう旧跡でもある。 環境省 千葉県」
路面が木製の赤い吊橋。重量制限6トン。昭和34(1959)年の竣功です。
※「路面損傷等により車両通行止 鴨川市役所」となりました。
源泉の運搬はどうしているのでしょうかね。
船代橋手前
船代橋奥
突き当たりに「関係車輌以外 通行禁止 打墨入会山林管理組合」掲示があります。
T字路を左に曲がると「駐車ご注意下さい 大型車車両が通ります」
金山ダムバス停から7km地点です。
T字路を左に曲がって、すぐ右手に使用廃止のトイレがあります。
右にカーブする左手に大きな石碑があります。
玉滝大僧正頌徳碑(昭和37年7月建立)です。
玉滝大僧正(清澄寺30世 1865年〜1947年)は、金山ダム建設を世に訴え、ダム建設に貢献しました。
船代橋の全景が見えます。カーブに沿って黒い導管が続きます。
斧落隧道手前に「関係車輌以外 通行禁止 打墨入会山林管理組合」看板。
隧道は中で左にカーブしており出口の明かりは見えません。
黒パイプが続いています。
<斧落>
斧を持っていられなく落としてしまうほど疲れる手彫りだった?
炭焼きの村人がトンネルが狭くてよく斧を落とした?
まぁ、斧が天井から落ちてくるわけはないでしょう。
「斧落」の真相は、地名の小字名「オノオトシ」から由来しています。
ちなみになぎさの湯源泉地の所在地も鴨川市打墨字斧落です。
隧道を過ぎると右手に炭焼き小屋の廃墟が木々の間に見えます。
炭焼き小屋を過ぎると左に車2台分ほどのスペースがあり階段で湖岸に下りられます。
車が3台駐車中、湖岸で釣りしている方々が見えました。
ガードレールで沢を渡ると船代橋から2つめの第2隧道(仮称)です。
トンネルは四角い穴で、一番短い手彫り隧道です。
パイプも続いています。
第2隧道を抜けると、左手にポンプ小屋と2つの貯湯タンクがあります。
駐車禁止の表示。2t車がここから「なぎさの湯」を運搬しますから。
船代橋から続いた虎模様のロープと所々姿を現す黒導管(ポンプ電源?)はここまで。
下に向かう2つのパイプ(送湯管と電源かな)を目で追うと、源泉施設がかすかに見えます。
「なぎさの湯」源泉地は金山ダムへ注ぐ沢の左岸にありました。
沢に突き出すパイプから源泉放流。
源泉施設の周辺では、白い湯花の自然湧出が数カ所。
硫黄臭が香る特色ある源泉です。
沢にかかる苔むす石橋の存在が不思議で、なんともいえない味を出しています。
貯湯槽のところで、目的は達成ですが、この先に手彫り隧道が2つあるので、先を行きます。
源泉施設までは砂利道で整備されていましたが、その先は荒道です。
(源泉施設まで、コンクリート舗装工事をしていたので、今は砂利道ではないと思います。)
おっと! 猟犬が下りてきました! 吠えることなくしっぽを振ってまとわりつきます。
熊ではなく、人間として認識してもらえたようです。
しばらくして猟師が下りて来ました。
第2隧道と第3隧道の間の左手に山神社があります。
最近供えられたと思われる供養物があり、信仰心がうかがえます。
第3隧道(仮称)は、一番長い隧道です。懐中電灯を照らしながら進みます。
最後の第4隧道(仮称)です。排水悪く、隧道内は池になっていました。